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Excelで統計的データ解析T 〜分析ツールを使いこなす〜

■z検定:2標本による平均の検定

工場で製品を製造する際、品質に変化が起った(可能性がある)場合、今までの品質データと現在の品質データを比較する必要があります。
今までの品質データ全てを母集団としたとき、母集団の統計量は全て既にわかっています。したがって、この場合は、母集団の統計量と、その母集団から得られる標本(この場合は現在の品質データ)とで検定を行います。
このように、母集団の分散が既知の場合に行う検定が「z検定」です。ここでは分析ツールで「z検定」を行う方法をご紹介します。

分析ツール「z検定:2標本による平均の検定」の説明

分析ツールの「z検定」では母集団分散が既知である2標本の平均の検定を行います。

(*)分散が既知である母集団と標本とでz検定を行う場合は、Excel関数であるztestを使用してください。

帰無仮説H0:「2標本の母集団平均の差は仮説平均の差異に等しい」
対立仮説H1:「2標本の母集団平均の差は仮説平均の差異に等しくない」

仮説平均の差異を設定し、2つの母集団平均の差が仮説平均の差異に等しいことを検定します。 2つの母集団平均が等しいことを検定する場合には、仮説平均の差異を0とします。

2標本のサンプルサイズは同じでなくてもかまいません。

手順

次のデータでz検定を行います。

z検定

[ツール]-[分析ツール]から、z検定を選択し、OKをクリックします。

z検定

次のダイアログで、入力元、出力オプションを指定します。

z検定

変数1の入力範囲標本1の入力範囲を指定します。
変数2の入力範囲標本2の入力範囲を指定します。
標本1と標本2のサンプルサイズは、同じでなくてもかまいません。
仮説平均との差異仮説平均との差異を指定します。
(分析ツール「z検定:2標本による平均の検定」の説明を参照)
変数1の分散(既知)標本1の母集団分散を指定します。
変数2の分散(既知)標本2の母集団分散を指定します。
ラベルデータの先頭行をラベルとするときにチェックします。
αα(有意水準)を指定します。
出力オプションデータの出力先を指定します。必要に応じて、セルの指定、ワークシートの指定、ブックの指定を行います。

OKをクリックし実行すると、以下のような出力が得られます。

z検定

平均各標本の平均です。
既知の分散ダイアログで指定した、各標本の母集団分散です。
観測数各標本のサンプルサイズです。
仮説平均との差異ダイアログで指定した、仮説平均との差異です。
z標本から得られた統計量Zです。
P(Z<=z) 片側片側検定を行ったときのP値です。この値が指定したαよりも小さい場合、片側検定において帰無仮説が棄却され、対立仮説が採択されます。
z 境界値 片側指定したαから求めた、片側検定における棄却限界値です。この値がzよりも大きい場合、片側検定において帰無仮説が棄却され、対立仮説が採択されます。
P(Z<=z) 両側両側検定を行ったときのP値です。この値が指定したαよりも小さい場合、両側検定において帰無仮説が棄却され、対立仮説が採択されます。
z 境界値 両側指定したαから求めた、両側検定における棄却限界値です。この値がzよりも大きい場合、両側検定において帰無仮説が棄却され、対立仮説が採択されます。

今回の検定では、片側検定両側検定ともにP-値がαよりも大きいため、対立仮説が棄却され、帰無仮説が採択されます。




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